COLUMN

2024/02/20 14:50

IKOU Bib(スタイ)がどのようにして生まれたのか、開発ストーリーをお届けします。1枚のスタイに詰まったたくさんの想いを、皆さまに知っていただくことができたら嬉しいです。


前回はIKOU Bibのアップデートのきっかけや改良点についてお伝えしました。
今回は、IKOUのユーザーの皆さんにモニターテストを行った様子と、ついに理想のスタイ完成に至るまでのストーリーをお届けします。


ついに理想のスタイ完成



松本:今回のアップデートでは以前からIKOU Bibを愛用してくださっているユーザーの皆さんにもモニターとして意見をいただきましたね。

河井:実際に、IKOU Bibを愛用してくださっているユーザーの皆さんに新素材のスタイのモニターテストを行い、従来の製品と比較しての感想や、新素材に対する率直な意見を伺いました。私たちの目標は、ユーザーの皆さんにも納得していただける最高のスタイを一緒に開発することでした。

松本:新素材がこれらの機能を維持し、さらに肌触りを改善できるかどうかに注目しました。この評価は、素材のアップデートに関する情報を提供せずに行ったんですよね。

河井:既存のIKOU Bibを愛用しているユーザーさんに満足していただけることを目指して、率直な意見を得るために、変更点には触れず新素材のサンプルをお送りして実際に使用していただきました。良い意見も多かったのですが、「前の方が良かった」というコメントをいただいた時にはどうしようかと思いました。(笑)

松本:「今までのスタイはシワにならずよだれがすぐ乾くので、着けているだけでおしゃれで子供に手をかけているように見える。新しい素材はシワが気になって、素材の表情も既存のスタイの方が良かった」というご意見は親御さんのリアルな気持ちが伝わってきて、とても印象的でしたね。

河井:ポリエステル素材から表面がコットンになったことで、どうしてもシワが出やすくなってしまったんです。高密度で編み立てた生地だったこともあり、表面がツルッとしており、着けたときに少しのっぺりした印象になってしまったんですよね。何かを優先すると他の問題が出てきてしまい、理想の素材を作ることの難しさを改めて感じましたが、ネガティブな意見も正直に伝えていただけるユーザーさんの存在はとてもありがたいなと思いました。



モニターに協力してくださったIKOU Bibユーザーの皆さん



河井:ユーザーインタビューから得た気付きを元に、改めてエイガールズさんに課題点をお伝えして、再度一から素材を作り直していただきました。

松本:私たちの「理想の素材を作り出す」という強い意志に共感し、何度も開発に力を貸してくださったエイガールズの皆さんには本当に感謝しています。テキスタイルメーカーとしての豊富な専門知識と的確なアドバイスのお陰で、ようやく理想の素材を完成させることができました。
IKOU Bibは、私たち自身の課題から開発されたもので、初めは障害児のご家族に特に好評でした。そこで評価された吸水速乾の機能は健常児の赤ちゃんの子育てにも役に立つに違いないという確信から、作り手として自信を持ってあらゆる人に進められるクオリティを実現できるまで、ユーザーの皆さんと一緒に商品の改良に取り組んできました。



IKOUが目指す「インクルーシブデザイン」は、これまで見過ごされていたマイノリティのニーズを起点に、みんなにとって価値のある製品を生み出すこと。まさにIKOU Bibは、IKOUの目指すインクルーシブデザインを体現するプロダクトになったと思っています。

IKOU Bib開発ストーリー全6回、最後までお読みいただきありがとうございます。

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